雨の日には引きこもりがちな僕が、雨が降ることのメリットについて無理矢理考えてみた
基本的に僕は出不精な人間です。僕と同類の人間なら共感していただけると思うのですが、出不精な人間は、雨が降るとさらに出不精になるものです。
さて、そんな外出する意欲を失わせる元凶となる「雨」。今回はその雨の良い点について無理矢理考えてみました。
こんなことをわざわざ考えようと思ったのは、雨のいいところについて考えることで、雨が降るという事実を、自分の中で「悪いこと」から「良いこと」へと変えることができるのではないかと思ったからです。
というわけで、早速雨が降ることの利点を挙げていきます。
利点1:部活動が中止になる
僕は大学でとある運動系の部活に所属しているのですが、その部活はそこまでやる気がないので、雨が降ると練習が中止になります。これは確かにうれしいことです(練習が無くなることがうれしいなら部活なんかやめちまえ!と思ったそこのあなた。おっしゃる通りです(笑))。
ただこれは誰にでも当てはまる利点ではないでしょう。実際僕自身、高校の時は部活動の日に雨が降っても練習がなくなるのではなくて、ただ筋トレ中心の中練(内練というところもあるのかな?)に切り替わるだけだったので・・・。
利点2:堂々と引きこもることができる
世間には、「晴れているときは外で活動するべき」みたいな風潮があります(多分)。そのため、空の良く晴れた日に全く外に出ないと、何か悪いことをしたかのような気持ちになる人も中にはいらっしゃるでしょう(おそらく)。そういう人にとって見ると、雨が降るという事実は、家に引きこもるための良い口実になるのではないでしょうか。
利点3:陽菜が地上に戻ってくる
これは天気の子を見た方なら意味が分かると思います。雨が降っていると、陽菜は穂高と会えるんですね。
利点4:雨が降るから、晴れの日のありがたみが分かる
これは本当にその通りだと思います。そもそも毎日晴れだったら、農作物は育たないわ砂漠みたいになるわで何もいいことないですね。もちろんその逆もまたしかりですが。
思いつくことをざっと並べてみるとこんな感じでしょうか。もちろんこうやっていろいろとメリットを並べてみたところで、「結局雨の日は外で遊べないじゃないか!」と言い返されたらおっしゃる通りですとしか言えないです。ただ、毎日外で活発に活動されている方も、雨が降った時は「せっかくだから」と、本でも読んでゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
日本には「晴耕雨読」ということわざもありますので。
RNAのタンパク質への翻訳
タイトルを見て、「突然何の話?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。もちろん興味がなければこんな記事は読み飛ばしてもらっても構わないのですが、少しでも「何だろう?」と思った方は、是非時間を割いて読んでいただけるとありがたいです。
さて、タイトルにある通り、今回の記事は「RNAのタンパク質への翻訳」についてです。
まずはざっくりとした説明をします。そもそもDNAというものがあります。DNAとは「デオキシリボ核酸」の略で、A,C,G,Tという4種類の塩基が繋がって出来ています。このA,C,G,Tという各塩基を、対応する塩基に転写して(AとUが対応、CとGが対応)出来上がるのがRNAです。
こうしてできたRNAのA,C,G,U(RNAではTのかわりにUが存在)の並びは、3文字で一つのアミノ酸を指し示しています。このアミノ酸配列によりタンパク質が形作られるわけですが、僕がすごいと思うのは、この「3文字で一つのアミノ酸を指し示す」というところです。では一体何がすごいのか。
RNAから翻訳されてできるアミノ酸は、全部で20種類です。逆に言うと、RNAは20種類のアミノ酸を指し示すようにならなければならないということです。
ここで「3文字で一つのアミノ酸を指し示す」という仕組みが活きてきます。RNAはA,C,G,Uという4種類の塩基から成ると先程述べました。今、仮に「2文字で一つのアミノ酸を指し示す」というルールであったとしましょう。この場合ではRNAから翻訳されるアミノ酸の種類は(4の二乗)=16通りとなり、20という数に足りないことが分かります。
これが「4文字で一つのアミノ酸を指し示す」という仕組みだとどうでしょうか。この場合ではRNAから翻訳されるアミノ酸の種類は(4の4乗)=256通りとなり、確かに20以上ではあるものの、今度はちょっと数が多い気もします。
「3文字で一つのアミノ酸を指し示す」というルールであった場合はRNAから翻訳されるアミノ酸の種類は(4の3乗)=64通りとなります。すなわち3という数字は、20種類のアミノ酸を4種類の塩基の並びで示すうえで最小の数字なのです。
この話を聞いて、「まるで数学じゃん・・・」と思ったそこのあなた!そうなんです!この結果だけを眺めてみると、それは「数学的に最適な解」と恐いくらいに一致しているのです。
僕はこのタンパク質翻訳の仕組みを考えるとき、「神が人間を作った」というキリスト教的世界観をあながち馬鹿にできないな、といつも思います。それほどこの仕組みは美しいです。
この世界には、まだ知られていない美しい仕組みが幾つもあるのかもしれません。そういう「普段あまり考えない壮大なこと」について考えてみるのも、たまには良いのではないでしょうか。